股関節の痛みは、股関節および股関節の周辺部位に痛みが生じているからです。人によっては骨が変形したり、炎症などを引き起こしたりすることもあるため注意が必要です。
股関節の痛みの原因とは?
股関節が痛くなる原因は、股関節の異常だけではなく、「坐骨神経痛」や「腰椎椎間板ヘルニア」、「腰部脊柱管狭窄症」などが影響しているともいわれています。
これらの症状が発生する原因は、交通事故により強い衝撃を受けたことにより身体に歪みが生じ、股関節にも影響がでてくるためです。そのほか、普段の歩き方や座り方、立ち方、姿勢の悪さ、股関節に大きな負荷をかけるような過度な運動(サッカーやゴルフ、スキー、テニス、バレエなど)、女性に関しては妊娠や出産など、さまざまなことが要因になるとされています。
坐骨神経痛や股関節症について
交通事故による衝撃は身体に大きなダメージを与えていますが、この衝撃で腰を強く強打したことにより発症する症状が「坐骨神経痛」です。坐骨神経痛による症状には、足を踏ん張ったときに股関節や股関節周辺に鋭い痛みが走る、股関節を動かしづらいといった症状があります。
そのほか、女性に多い症状で「股関節症」があります。これは、交通事故のあとに適切な治療がされなかったことが原因ともいわれています。事故の影響で異常(股関節にある靭帯など)があるときに症状を放置してしまうと、変形性股関節症(二次性)といった股関節症を引き起こす可能性があるのです。
変形性股関節症になってしまうと、慢性的な痛みや不快感などの症状が長引くこともあるため注意が必要です。
股関節が痛いときは病院へいったほうがいい?
事故から数日、数ヵ月後に股関節に痛みがあるときには、できるだけ早く病院へいって診察、治療を受けるようにしましょう。
股関節は身体を支えている重要な関節です。そのため、股関節に痛みが生じているときは自然な歩幅で歩くことができない、座るときに痛みが走る、痛みが強くて走れないといった日常生活にも支障をきたす可能性があります。
交通事故にあったあとは、怪我の具合が軽症であっても必ず医療機関での精密検査を受けることをおすすめします。病院で診断を受けて治療を進めますが、股関節に痛みがでてきたときにはすぐに担当医師に相談するようにしましょう。
病院に通院していても一向に症状が改善されないときには、整骨院や鍼灸院などで施術を受けることも一つの方法です。
股関節の症状悪化は悪化する?
交通事故による股関節の痛みは、放置していても症状が改善されることはありません。
そのため、早期の段階で適切な治療を開始することが何よりも大切なことなのです。痛み止めを処方されて痛みを抑えているだけでは根本的な改善には至っていないため、時間が経つにつれて少し痛かっただけの股関節痛から、股関節症と呼ばれる慢性的な症状を発症してしまうことにもなりかねません。
股関節症の中には、変形性股関節症(一次性)や変形性股関節症(二次性)、脊椎変性すべり症といった種類に分かれています。その中でも交通事故では、変形性股関節症(二次性)を発症することが多いようです。
変形性股関節症(二次性)などの慢性的な症状は、股関節の痛みに対して適切な治療をすることで症状の悪化を防ぐことができるとされています。痛みを放置せずに早いうちに治療を受けるようにしましょう。
交通事故で負った怪我の症状は自然治癒することはまずありません。事故により大きな衝撃を受けて身体が歪んでしまうと、その歪みを治さない限りあらゆる部位に支障をきたしてしまうのです。今回紹介した股関節の痛みも同じで、適切な処置をしておかないとますます症状が悪化していくのでできるだけ早期に治療を開始するようにしましょう。