交通事故が起きたあとには、事故の被害者と加害者の双方で示談交渉をします。任意保険に加入していると、補償範囲のなかに示談交渉サービスが含まれていることがあるので有効利用するようにしましょう。
今回は、交通事故の示談交渉の争点となる損害賠償額を決める損害計算について、そして示談交渉について少しまとめています。
損害賠償請求するための「損害計算」について
自賠責調査事務所からの審査が完了し結果を受けたあとは、実際に物損事故、または人身事故に対しての損害を計算します。
・物損事故の損害計算
「物損事故」の場合は、人身損害に比べて賠償額が少額な場合が多いため、損害計算の進み具合も比較的早くなります。物損事故に対する損害掲載は、他人の車や住居、壁などを破損させてしまったときに発生する修理費用にあたります。
・人身事故の損害計算
「人身損害」の場合は、物損損害に比べて示談交渉をするまでにかなり多くの書類が必要になります。慰謝料は、事故によって生じた怪我に対する治療費用や治療期間に休んだ休業への損害、後遺症のための慰謝料などを損害として計算します。
・加害者の加入する保険会社へ損害賠償金を請求する
損害計算をしたあとは、加害者側の都合で賠償の支払いが遅れることを防ぐために、被害者から直接加害者の保険会社へ請求をすることができます。
示談交渉をする
損害賠償請求をするときには、「示談」という形で加害者側と交渉を進めます。被害者側が請求した慰謝料がすぐに受け入れられることはまずないため、場合によっては示談交渉が長期化することもあります。
請求や示談交渉には専門的な法律が関わってくるので、任意保険の補償内容に示談交渉サービスがあれば積極的に活用しましょう。また、任意保険に未加入の場合は、示談交渉を円滑に進めるために弁護士に依頼をして示談交渉の代行をしてもらうのも一つです。