インターネット検索で「保険料」と検索すると、「保険料見直し」といった検索結果が検出されることがあります。これは、任意保険に加入しているけど保険料の払い過ぎなのではないか、自分に合った補償内容なのだろうか、と疑問に思っている方の多さを物語っているともいえます。
以下では、自動車保険を選ぶときにぜひ参考にして頂きたい「保険料を安く抑えるポイント」について紹介します。
目次
任意保険の保険料を安く抑えるポイントとは?
一般的な自動車保険は一年契約になっていることが多いため、毎年「保険の見直し」をして必要に応じて保険プランを変更することができます。
任意保険の保険料をはじめ、補償内容や補償範囲は、契約をした保険会社によりちがうため、一番安い保険料はこれ!とは残念ながら言い切れません。
しかし、任意保険の保険料をもっと安く抑えるためのポイントをいくつか抑えていれば、今よりももっと保険料を安くできるかもしれません。
◎ダイレクト型自動車保険は割引が多い!?
保険料を安く抑えるポイントの一つに「ダイレクト型自動車保険」を利用することがあります。
「ダイレクト型」の自動車保険は、代理店や自動車販売ディーラーから紹介される保険に加入するよりも、安い保険料で加入できることが大きな魅力です。ダイレクト型自動車保険は、インターネットからいつでもどこからでも加入できる利便性も魅力的です。
代理店を通して加入したときの保険料と、ダイレクト型自動車保険から加入したときの保険料では、1万円もの差が生じることも少なくありません。そして、新規契約のほか、更新を行うときにはさらに割引がされることがあるのも嬉しいポイントです。
◎運転者限定特約で保険料を安くできる!?
「運転者限定特約」は、保険で補償される人をあらかじめ決めておくことで保険料が割引される特約です。
特約で限定できる人は「本人限定」、「夫婦限定」、「家族限定」、または「運転車限定なし」です。特約に種類があるため、場合によっては運転者限定特約や運転者家族限定特約とも呼ばれることがあります。
運転手を限定することで保険料の割引率が大きくなる特約ですが、補償される人が「本人(記名被保険者)」であるときは割引率が最も高くなり保険料も安くなります。
《運転者限定特約を「本人(記名被保険者)」にするときの注意点》
本人だけが運転するようなときは、運転者限定特約を「本人(記名被保険者)」にしたほうがメリットは高いといえます。しかし、場合によっては「本人以外が運転する」ケースも考えられます。本人以外の人が運転をするときには、事前に特約の内容を変更しておくようにしましょう。
◎車両保険を付けるか否かで保険料が変わる!?
自動車の損害が補償される「車両保険」をつけるか、つけないかで保険料が大きくちがってきます。
車両保険のタイプは「一般車両保険タイプ」、「エコノミータイプ」、「限定Aタイプ」、「エコノミータイプ+限定A」と分かれています。そのため、補償範囲が広いタイプほど保険料が高くなります。
尚、補償範囲が限定されているタイプほど、保険料が安くなります。
《年式が古い車は補償額が低い》
保険をかけようと思っている車の年式が古く、走行距離も長いといったときは補償額が低く設定されます。そのため、高い保険料を払っているにも関わらず、思いのほか補償を受けられないといったケースも考えられます。
《車両保険をかけないという選択肢》
多少のキズは気にしない、中古車だから壊れても仕方ない、自動車の修理費用は自費で支払うといった人にとっては、そもそも車両保険に加入しないことで保険料を安く抑えられます。
《免責の設定》
車両保険に「免責(修理が必要な場合に自己負担する額)」を設定しておくことで保険料の減額が見込まれます。
◎付帯特約で保険料を安くする!
「付帯特約」をつけると保険料が安くなることがあります。その一つに先に紹介した「運転者限定特約」があります。そのほかにも、「運転者年齢条件特約」といった特約をつけることで保険料を安く抑えることができます。
《運転者年齢条件特約》
「運転者年齢条件特約」は、文字とおり「年齢」に条件をつける保険であり、契約車を運転する人の年齢を制限することで補償範囲が決まります。20代前半までの運転手による交通事故が多いとされているため、年齢条件を上げるほど保険料が安くなるようになっています。
~年齢条件の例~
年齢を問わず補償
21歳以上補償
26歳以上補償
30歳以上補償
35歳以上補償
※保険会社により、年齢の条件が異なることがあります。
上記の例を参考にすると、年齢を問わず補償の保険料が一番高く、その次に21歳以上補償の保険料が高くなります。一番保険料が安くなるのは35歳以上補償です。
任意保険に加入するときに値引きをしてもらうことは難しいですが、保険内容や補償範囲、補償額、特約をつけるか否か、免責を設定するかなど、さまざまなポイントを施すことで今までの保険料よりも安く抑えることもできるかもしれません。
交通事故を起こさず保険を使わないことが一番ではありますが、他人とご自身を守るためにも任意保険にはぜひ加入してください。そして、契約期限を機に毎年「保険の見直し」をして、その時々に合った保険を選ぶようにしましょう。