整体院は、国家資格である柔道整復師ではなく「民間の整体資格」を保持している者が施術をします。整体院の施術は、医療として認められていないため交通事故による怪我の治療であっても健康保険などを利用して治療を受けることはできないので注意しましょう。
今回は、整体院で受けられる交通事故による症状や施術法などについてみていきましょう。
※注意※交通事故に遭ったときには怪我の大小に関わらず、まずは一度病院に行き医師による診察を受けましょう！
目次
整体院では保険治療を受けられない！？
整体院では「保険治療を受けられない」ことから保険証などの提示が不要です。そして、施術にかかる費用はすべて自己負担となります。
整体師は民間の整体資格を取得しているため、院によってさまざまな施術法を取り入れて怪我の回復に努めています。施術を受けた整体院により効果があるときと、まったく効果がないといったときもあります。
自分に合う整体院であるかどうかは、数回施術を受けてみて判断したいのが本音です。しかし、保険が適用されない自由診療のため長く通院することは患者にとって経済的に大きな負担がかかるといえるでしょう。
整体院で受けられる交通事故治療のための施術とは？
整体治療による施術の効果は痛みを解消させることよりも、身体に生じている「歪み」を正しい位置に戻すことを目的としていることが多いようです。
施術① 交通事故による歪み矯正のための施術
たとえば、交通事故により強い衝撃を受けた筋肉はほっておくと緊張による凝りがさらに悪化してしまい、周りの骨を通常の位置とは異なる位置まで引っ張ってしまうことがあります。
これが原因で身体に「歪み」を生じさせ、「二次傷害（痛みや内臓の疾患、痺れなど）」を引き起こす可能性があるのです。
整体院では、このような歪みを改善することで症状の改善を促し、歪みが原因で起こる症状を事前に予防することを目指しています。歪み矯正のための施術は、身体を支える骨盤の矯正や関節内の矯正、O脚矯正などです。
施術② 手法による施術
器具を使って行う医療行為は、整体院では禁止されています。
外科的手術はもちろん、痛み止め薬や湿布薬の処方、レントゲンなどの機器を使った検査、注射、マッサージなども行うことができません。尚、マッサージをするときには、マッサージ師の資格を保持している必要があります。
歪みを矯正するために筋肉を緩める施術がありますが、この場合も決して道具は使わずに「手法のみ」を用いて施術をします。機械や薬を使わない施術は副作用が少ないため、整体での施術を好んで受けている人も多いようです。
保険は効かないけど通いやすい整体院はメリットが多い！
日頃の生活習慣や歩き方や立ち方、座り方などを自主的に改善していかない限り、身体の歪みはどうしても再発する可能性が高くなります。そのため、整体では身体の歪みを治す施術のほか、歪みを起こさないような立ち方や歩き方、歪みを治すためのトレーニングなどを施術と同時進行で指導しています。
保険が適用されないため、整体院での施術は全額自己負担になります。そのような経済的なリスクがある一方で、自分に合った施術が受けられる、空いている時間に気軽に通院できる、短期間で効果が発揮できるといったメリットを重視する人にとっては、整体院での施術が最も適した療法だといえるでしょう。
整骨院の最大のデメリットは交通事故で負った怪我の施術を受けたとしても保険が適用されないということです。しかし、自宅や会社といった身近な場所に整骨院が有ることが多いため、比較的通いやすいといったメリットがあります。
後遺症として残ってしまった症状は季節の変わり目などに痛みを感じやすいとされていますが、そうゆうときに早めに数回整骨院に通って身体のメンテナンスをしてもらうと、それ以上の痛みを引き起こすことを未然に防ぐことができるでしょう。