交通事故によって負ったケガはそのままにせずに、まずは「医療機関で診察を受ける」ようにしましょう。
ここでは、医療機関で診察を受けた結果大きなケガに至らずに、軽傷のケガだったときの交通事故治療について簡単に紹介します。
目次
交通事故に遭ったけど、症状が軽いときはどうする?
交通事故に遭ってちょっと転んでしまった、でもあまり痛くないというときには病院へ行くのを躊躇する人もいるようです。それでも、自覚症状がないとしても実際には深刻な状況に陥っていることも少なくありません。
症状がないからと油断せずに、交通事故にあったときには大事をとって「病院に行って医師からの診察を受ける」ようにしましょう。
交通事故によるケガは「接骨院」でも保険治療が受けられる?
交通事故によるケガに限らず、運動中に起きたケガや日常生活を送るなかで起きた肩や腰の痛みなどを解消するために、大きな病院ではなく「整骨院」や「接骨院」を受診される人も多いのではないでしょうか。
接骨院や整骨院では、すべてのケガに対して保険が使えるわけではないですが、特定のケガに限っては「健康保険が使える」ようになっています。
万が一、交通事故によりケガを負い、医療機関で軽傷だと診断されたときには、自宅から近い接骨院や整骨院に通院しながらケガの治療をするといいでしょう。
【健康保険が使える症状とは?】
整骨院や接骨院での交通事故治療で、健康保険が使えるのは「急性」や「外傷性」の骨折や不全骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷です。
※保険適用に関しては医師の同意が必要なりますので、まずはお近くの整骨院や接骨院にご相談のうえ、健康保険を使うためには何が必要かをご確認ください。
整骨院や接骨院ではどんな治療が受けられる?
整骨院や接骨院での交通事故治療は、「保険診療」と「自費診療」に分かれています。そして、柔道整復師という資格を持った先生が施術をします。
施術内容としては「ストレッチ」や「マッサージ」をして凝りをほぐし、「湿布」や「電気」を利用して症状を改善させるといった方法があります。1回の施術時間は30分から1時間ほどです。
交通事故により歪んだ身体や、痛みにより曲がってしまった姿勢を正しい位置に戻すための「トレーニング指導」などもあります。肩凝りや腰痛、膝痛、猫背などの慢性的な痛みに対しては、背筋の強制するためのトレーニングを続けることで症状が軽減することがあります。
整骨院や接骨院では急性・外傷性以外の症状には健康保険が使えないので、自費での診療となりますので注意が必要です。
保険治療に必要な手続きってどんなもの?
健康保険を適用させて治療を受けるときには、初診日に「保険証」が必要となりますので忘れずに持って行きましょう。
通常の流れでは、患者が一旦全額を支払い、後日「健康保険組合に申請」して負担額を差し引いた金額が払い戻されるようになっています。尚、受領委任制度があれば健康保険証を提示しただけで、一部負担金だけを支払うこともできます。
交通事故治療に健康保険を使うときには、同時期に医療機関での治療と、整骨院や接骨院での治療を重複させることはできないので、こちらは注意が必要です。
治療を始めてから通院先を変更したいときには?
交通事故によるケガの治療のために通院しているけど、もっと家から近い病院や整骨院に変更したい、といったときには「通院先の変更が可能」です。
保険を使って通院しているときでも通院先の変更が可能なので、そのようなときには事前に保険会社に通院先を変更したいという意思を伝えておくと手続きがスムーズになります。
転院前にはどういった理由でも構いませんので必ず主治医に伝えて、新しい病院に提出する紹介状を必ずもらうようにしましょう。
交通事故により負ったケガの状態が軽いと医療機関で診断を受けたときには、その後の治療を整骨院や接骨院にて施術を受けてケガの回復に努めることができます。
ケガの状態によって、どこで治療をしたほうベストであるかを判断することができますので、何度通っても症状が良くならないというときには病院から整骨院、または接骨院に通院先を変更するのも一つの方法です。