近年、1日~加入ができる短期の自動車保険の需要が高まっています。
急な事態や普段はほとんど運転をしないという方に重宝されており、簡単に加入の申し込みができることも人気の理由です。
自動車保険への加入率が全体の7割ほどとされる現在は、一口に自動車保険といっても保険会社によりさまざまな補償内容や保険料、それに加入者のさまざまなニーズに合わせた保険がたくさんあります。
今回紹介する「1日自動車保険」はそのさまざまな保険のなかの一つであり、普段は運転する機会がほとんどない人でも「1日単位」で加入することができる保険です。
以下では、1日自動車保険の保険料や補償内容、加入するメリット、コンビニで気軽に入れる1日からOKの短期自動車保険について色々とまとめています。
目次
1日500円~!?便利な「1日自動車保険」とは?
◎1日自動車保険の保険料
1日自動車保険の保険料は「500円から(※保険会社により保険料が異なります)」と、たいへん分かりやすく補償内容も一般的な自動車保険とほぼ変わらないため重宝されています。
◎1日自動車保険の補償内容
1日自動車保険の補償内容は、 対人賠償や対物賠償、搭乗者傷害特約、自損事故傷害特約、レンタカーの補償、ロードサービス、事故現場でのサポートなどです。1日単位で保険に入れることが魅力なうえに、補償内容が充実していることも1日自動車保険の大きな魅力といえます。
1日自動車保険に加入するメリットについて
今は、だれでも気軽に短期の自動車保険に加入できる便利な時代です。
中でも1日自動車保険は1日500円から加入できる保険であり、その補償範囲やサービスも普通の自動車保険に劣らない内容となっています。
以下では、1日自動車保険に加入することのメリットについてまとめています。
メリット1.親から子に自動車を貸すときに便利
自動車を人に貸す、または借りるときに、万が一交通事故を起こしてしまったらどうしようかと不安になりますよね。
しかし、頻繁に貸すわけでもないのにもともと設定していた運転者限定などの制限を変更しては保険料がもったいないですし、手続きも面倒と感じている人も多いのではないでしょうか。そのほか、夏季休暇や正月休みなどで実家に帰省している子どもに親の自動車を貸すといったケースがあります。
このようなときこそ便利なのが、「1日自動車保険」なのです!
保険会社により契約日数や細かいルールが異なりますが、通常は「自動車を貸す7日前までに登録手続き」を済ませていれば、当日加入でも補償が受けられるようです。
メリット2.たまに運転をする機会がある人に最適
1日自動車保険は毎日運転することはないけれど、年に数回は自動車を運転する機会があるといった人に最適な保険です。
数カ月のあいだは運転する機会があるといったときには通常の自動車保険に加入したほうが良いですが、数日間だけ運転をするときや急に運転する必要が生じたときには、安い保険料で加入できる1日自動車保険がとても役に立ちます。
1日自動車保険は即日加入で即日補償(車両補償のないプラン)が開始されるため、安心して車を運転することができるでしょう。
万が一事故を起こしてしまい車両の修理が必要になる事態に備えて、少し料金は上がりますが「車両補償」が付いているプランを選ぶのもおすすめです。
メリット3.友人や知り合いに車を借りるときだけ加入できる
自動車を貸してくれる友人が自動車保険に加入していても、補償対象が運転者限定や家族限定であった場合、対象者以外の者が事故を起こせば当然補償が適用されません。
だからといって、これから自動車を借りようとしている友人や知り合いに保険の補償対象などを尋ねるのは案外気まずいものです。
補償対象に制限がない場合であっても、交通事故を起こしたために補償を利用すると契約者の等級がダウンしてしまい保険料を上げてしまうことにもなりかねません。
このようなトラブルを発生させないためにも、自動車を借りる本人自らが1日自動車保険などに加入しておくことがとても重要なのです。
メリット4.運転する者が一人ではないときに安心
遠出のドライブや旅行へ出かけるときに、自動車の所有者が一人でずっと運転をする分には本人の任意保険だけでも良いかもしれません。しかし、複数人で運転を交代する予定があるときには1日自動車保険に入っていたほうが安心です。
運転はしないと想定していても緊急事態が生じたために運転をせざるを得ないといった状況もあるので、最悪の事態を想定して積極的に自動車保険に加入するようにしましょう。
コンビニで気軽に入れる1日~OKの短期自動車保険
コンビニエンスストア(以下コンビニ)で、いつでも簡単に加入ができる「短期自動車保険」が普及しています。スマートフォンや自宅にパソコンがない方にとっても大変便利なサービスです。
加入方法はとても簡単で、コンビニ店頭に備えつけてある専用端末から加入手続きをして、レジにて保険料の支払いをすれば完了です!
各コンビニのサービスによっては事前に自宅などから予約をしておくと、予約のときに発行された予約コードを店頭に持っていくだけで保険料の支払いができます。専用の店頭端末があれば全国どこのコンビニからも加入ができるので、急に自動車保険が必要になったときでも慌てることなくスムーズに手続きを進めることができます。
◎自賠責保険は月単位で契約できる
強制加入が義務付けられている「自賠責保険」に、「1カ月契約」があるのをご存じでしょうか。長期で契約するよりも短期で契約するほうが割高になってしまうため、あまり月単位で契約をする人はいません。
しかし、場合によっては1カ月契約が有効に働くことがあります。それは、「次回の車検を通すため」、または「廃車にするため」といったケースです。
自賠責保険は通常、車検の有効期間に合わせて契約期間を決めます。しかし実際は、車検の有効期間満了は「満了日の夜24時」であるのに対し、自賠責保険は「満了日の正午12時」になっています。これでは自賠責保険の有効期間が12時間足りません。
自賠責保険の有効期限が切れた自動車は車検が下りないため、必然的に自賠責保険の有効期間に1カ月契約をプラスすることになるのです。
自分自身で廃車処理するには、廃車買取業者や解体業者に自分で運転をして自動車を持っていく必要があります。短距離であっても運転をしますので、必ず強制加入の自賠責保険に加入しなければなりません。
このようなときに利用されるのが、1カ月契約の自賠責保険です。
長期の保険よりも割高にはなりますが、加入をしていないと刑罰の対象になりますので必ず加入する必要があります。
◎短期契約にはドライバー保険
自動車保険の短期契約といえば「ドライバー保険」が有名です。
頻繁に運転をするわけではないが「他人」の自動車を運転する機会が多いといった人に最適な保険です。
ドライバー保険は自動車ではなく「人」にかける保険ですので、万が一自動車の保有者以外が運行をしていて事故を起こしてしまっても、運行していたドライバー自身がトライバー保険をかけていれば補償を受けることができます。
保険会社の多くが、ドライバー保険の契約期間を原則1年契約としています。
1カ月だけ運転するときには1年契約ではもったいないと感じますが、もし保険が必要なくなったときには「途中解約」することも可能です。ドライバー保険は保険料を月割で算出するため、1カ月だけで解約するときには次の月(1カ月+1日)にまたがらないように気をつけて解約をすれば、1カ月分だけの保険料のみで済みます。
ドライバー保険で補償される内容は、対人賠償、対物賠償、自損事故、人身傷害、搭乗者傷害などがあります。
常に自動車を運転する人にとっては保険料を日割り計算すると、「1日自動車保険」の1日500円~という保険料が高く感じられるかもしれません。しかし、常に自動車を運転することがない方にとっては年単位で保険料を払い続けたほうが結果的にコストは高くなるため、このような短期で加入できる保険を有効活用することが費用対効果は高いといえます。
特に家族や友人、または会社の同僚の車を借りて運転するという人は運転する回数に応じて、1日自動車保険のような「短期自動車保険」に加入すると良いでしょう。万が一事故に遭った、起こしてしまったときに人に迷惑をかけないためにも、自動車を運転するまえには自動車保険について慎重な検討を重ねることをおすすめします。