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交通事故治療の必須書類!診断書と同意書について

今回取り上げている「診断書」や「同意書」は交通事故にあった被害者にとって特に重要になる書類です。診断書や同意書が手元にあるか、診断書が書かれた時期や診断書を書いた人はだれか、といったことはすべて今後の医療費の支払いや損害賠償の額などに影響してくるからです。

 

交通事故治療と診断書の重要性

交通事故で怪我を負った被害者は加害者側の自賠責保険や任意保険に対し、医療費などの損害賠償請求をすることができます。しかし、自賠責保険や任意保険からの医療費などの支払いは、示談が成立したあとや後遺障害と認定されたあとでないと受け取れないことがあります。

このような状況で、被害者が医療費を立て替え払いできないときには「被害者請求」や「事前払い」の申立てることで対処することができます。

被害者請求は、被害者が加害者側の自賠責保険に直接請求します。事前払いは、被害者からの加害者側の任意保険に申請をします。これらの請求が通れば、被害者が高額な医療費を被害者が立て替え払いすることなく治療に専念することができます。

 

◎被害者請求と事前払いには診断書が必要!

被害者請求と事前払いでは申請先が異なりますが、どちらも必ず「診断書」を提出する必要があります。

 

◎物損事故から人身事故に切り替えるときに診断書が必要!

交通事故が発生してから数日後に怪我の症状が現れたときは、一度は「物損事故扱い」にした事故を「人身事故」に切り替える必要があります。そのときには、警察へ診断書を提出して切り替えの手続きをします。

 

 

交通事故による怪我の診断書はだれに書いてもらう?

交通事故による怪我の診断書はだれに

交通事故関連で使う診断書は「医師」に書いてもらうようにしましょう。

国家資格を持った柔道整復師でも独自の診断書を作成することができますが、医師が書いた医学的な診断書にくらべると事故との因果関係などが疑われてしまう可能性があるからです。

 

◎診断書をもらうために医療機関にて検査を受ける!

交通事故にあったら必ず医療機関にて詳しく検査をしてもらい、医師に診断書を書いてもらいましょう。事故発生時には何もなかった人でも数日後に症状が現れることがあるので、そのときもすぐに病院で検査を受けて診断書をもらっておきましょう。

 

◎診断書を作成するタイミングは?

診断書を作成するタイミングは定められていません。それでも、事故が発生した日から時間が経つほど事故との因果関係が薄れていきますので、できるだけ早い段階で診断書を作成してもらうと良いでしょう。

 

◎診断書の作成料金

診断書の作成料金は病院により異なりますが、相場は3,000円~5,000円といったところが多いようです。

 

 

保険治療と同意書の重要性

診断書のほか、交通事故治療の医療費支払いに関する手続きに必要な書類が「同意書」です。

同意書は任意保険から補償を受ける被害者が記入して加害者側の保険会社に提出します。交通事故による怪我の治療費を被害者自身が病院の窓口で立て替え払いすることなく、病院側から加害者側の保険会社に直接請求するときに同意書が必要になります。

病院から保険会社に医療費の請求をするためには、被害者のプライバシーに関わる医療記録などの詳細を保険会社に伝えないといけません。このことから保険会社は、事前に被害者から「自身の医療記録を病院から保険会社に渡すことを承諾(同意)」してもらう必要があるのです。

 

 


交通事故による怪我が軽傷であっても必ず医療機関での精密検査が進められている理由は、まず一番に事故による怪我を早期に発見して症状の悪化を防ぐためです。そのほか、今後保険治療を受けるため、そして加害者側に損害賠償請求をするためには、今回紹介した「診断書」を医師に書いてもらうことがとても重要なポイントなのです。

診断書や同意書など重要な書類を早いうちから揃えておくと、その後の手続きがスムーズに進められ怪我の治療に専念することができるでしょう。

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