死亡事故発生率が高い！？高齢者の交通事故と自動車保険について

現代の少子高齢化に伴い「65歳以上の高齢ドライバーの免許保有者」が増えています。年齢別の交通事故発生率は16歳から24歳までの若年層が最も高いのですが、65歳以上の方による交通事故を合計すると事故発生率の全体の2割を占めるほど高い発生率となっています。

そこで今回は、高齢者の交通事故が起こる原因や死亡事故発生率の高さ、高齢者が加入する自動車保険の保険料、そして保険料を安く抑えるための方法についてまとめています。

 

高齢者の交通事故は増加傾向にある

交通事故発生率は毎年減少している傾向にありますが、「高齢者の交通事故は増加傾向」にあります。

交通事故と一口にいってもそのケースはさまざまで、自動車やバイクの運行中の事故もあれば、歩行中に起きる事故もあります。尚、高齢者に関係している交通事故で最も多いのは歩行中に起きた事故ともいわれています。

全年齢別の死亡事故率でみると高齢者ドライバーの死亡事故率が圧倒的に高いうえ、軽傷で済む事故がそれほど多くないということも大きな問題になっています。

 

 

高齢者の死亡事故発生率

交通事故による高齢者の死亡事故発生率は、全年齢を通して最も高いことが分かっています。

 

◎高齢者が事故の加害者になるケース

これまでは高齢者が歩行中に事故に遭って死亡に至るケースが多くありました。しかし最近では、高齢者が自動車や自転車で走行している最中に起きる「高齢者が事故の加害者になるケース」が大変多くなっています。

 

◎高齢者に関する事故は死亡事故になる可能性が高い

死亡事故率は高い反面、事故による損害が「軽傷」である確率は大変低いのが高齢者の億通事故です。身体の大きさや体重の軽さ、瞬発力の低下、体力の低下などの理由から、交通事故による衝撃をダイレクトに全身に受けてしまい軽傷ではなく死亡事故に陥ってしまうことが多いようです。

 

 

【自動車保険】高齢者の保険料は値上がり傾向

以前は、10代~20代のドライバーの保険料が最も高く、年齢を重ねるごとに保険料が安くなっていくことが一般的でした。

しかし近年では、若年層の自動車離れや高齢者の交通事故発生率が高くなったことなどが原因で「高齢ドライバーの保険料の値上がり」が続いています。

 

◎対人賠償保険（無制限）

高齢者の自動車保険で最も重要になる保険の種類は「対人賠償保険（無制限）」や「対物賠償保険（無制限）」です。

高齢ドライバーに多い事故として、自宅やデパートなどの駐車場から出ようと発進したときに、セレクトレバーがバックになったままアクセルを踏んでしまい壁やほかの自動車にぶつけてしまったという物損事故です。

このような事故に備えて、対物賠償保険を付けておくと安心です。

尚、高齢者の中でも60歳代のドライバーは、高齢者の中でもまだ事故を起こすリスクが低いとして保険料の値上がりがされないことが多いようです。

 

 

高齢者の保険料を安く抑える方法

高齢者の保険料は71歳ころから値上がりしていきますが、ここで大変重要になるのが「等級」の高さです。値上がりするのは仕方がないとしても、できるだけ値上がり率が少ないほうが経済的には嬉しいものです。

 

方法１．等級を高く保つ

高齢ドライバーの保険料を抑えるための最大のポイントは、「事故を起こさない（無事故）」で「等級」をできるだけ高く保っておくことです。等級が高ければ、年齢による保険料の値上がりがあってもそれほど大きな影響を受けずに済みます。

 

方法２．複数年契約する

「複数年契約」をするということで保険料の割引を受けることができます。複数年契約をした期間中は等級が変わらないことも大きなメリットといえます。

 

 

 

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高齢者が関係した交通事故では、ほかの世代の交通事故にくらべて死亡率の高さが恐いところです。自動車やバイクを運転しているときだけでなく、歩道や横断歩道を歩行中にも交通事故に巻き込まれる可能性があるからです。

事故の発生率や事故による損害が大きいほど任意の自動車保険の保険料は高くなります。そのため、若いうちから保険の等級を高く維持しておくことが保険料の節約に効果的なのです。また、これまでのように運転に自信が持てなくなったというときや、人から注意を受けたというときには「運転免許の自主返納」を検討するのも選択肢の一つです。