【恐い後遺症】交通事故で「むちうち症」になりやすい要因とは？

交通事故に遭ってすぐや事故から数日後に首の周りにズキズキとした痛みが走る、または首が回らなくないという症状が発生したときには「むちうち症」である可能性があります。

むちうち症を放置していると完治に時間がかかりますし、最悪の場合症状が後遺症として残ってしまうことがあります。そのため、痛みや不具合を感じたときには早急に適切な治療を受けるようにしましょう。

 

交通事故で多い「むちうち症」ってなんだろう？

「むちうち症」とは、頚椎捻挫や外傷性頚部症候群と呼ばれることもある交通事故の傷害で特に多いとされる症状です。交通事故の強い衝撃を受けたときに首に不自然な力が加わることで発症します。

過伸展や過屈曲（首の正常な可動範囲を超えてしまうこと）は大きくなくても、衝撃が強いほどむちうち症になる可能性があります。むちうち症は衝撃の力が加わった方向（前後、両側など）によって症状の度合いが変わってくることがあります。

 

◎正面衝突事故によるむちうち症

追突事故や側突事故とはちがい、「正面衝突事故」のときは前方から車が来ていることに気づく可能性が高いため、事故の衝撃にある程度「身構える」ことができます。

衝撃に対して身構えることができている状態とは、首の筋肉が緊張している状態です。このような状態のときには、事故の衝撃を緩和させることができるため症状は比較的軽くなります。

 

◎追突事故によるむちうち症

交通事故に遭った人のなかで、むちうち症になった人の約９割は「追突事故」が原因であるとされています。追突事故では正面衝突とはちがい、衝撃を受けることをまったく予想していないことが多いことから、全身がリラックス状態で首の筋肉もまた緊張が緩んだ状態になっています。

筋肉が緩んだ状態で大きな衝撃を受けると、首の筋肉のみならず、頚椎や靭帯といった深い部分にまでダメージを受けてしまうことがあります。追突の衝撃は過屈曲と過伸展が起こりやすいため、症状も重くなることが予想されます。

 

◎側突事故によるむちうち症

むちうち症状の度合いが正面衝突よりも重いことが多いのが「側突事故」です。

正面や反対側を見ていたときには、横から突進してくる自動車の存在に気づかない可能性が高いでしょう。こういった状態では身体に緊張感がなく筋肉が緩んでいるため、大きな衝撃を受けると症状が重くなることがあります。

 

 

むちうち症は後遺症になりやすい？

交通事故で負った怪我の箇所や傷の深さ、そして衝撃を受けた割合や強さなどで「後遺症」になりやすいかどうかが分かれるようです。

むちうち症は病院で外科的手術や根本的な改善につながる治療が受けられないため、薬を処方されて痛みや炎症を抑えます。病院の治療ではなかなか良くならないときには、「整体院」や「接骨院」、そのほか東洋医学施術を行う院などで治療を受けるのも良いでしょう。

時間をかけずに完治できるような症状ではないため、時間をかけてゆっくり治療をしていくことが大事です。

むちうち症で負った傷がとても深い部位であったときや、負傷箇所が一つでなく数か所の筋肉を痛めている広範囲に及んでいるときは、完治がむずかしいとされています。そのため、結果的に「後遺症として症状が残ってしまう可能性」が高いのです。

 

 

 

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交通事故により被る怪我に多い「むちうち症」は、早期に治療をはじめることで完治にもつながるとされています。しかし中には、打ち所が悪くて治療を続けてもなかなか良くならない重度のむちうち症といったこともあるのです。

こういったときは最悪の場合、むちうち症の症状が「後遺症」としてこの先ずっと残ってしまうことがあります。

軽い首の痛みだからとむちうち症を軽くみるのは危険です。その痛みがきっかけで身体の至るところに不具合を引き起こす可能性があるからです。交通事故の大きさや、衝撃を受けたときの方向などにより症状の度合いに違いがありますが、どのような事故であっても必ず医療機関で精密検査を受けて、その後の治療についてよく検討するようにしましょう。