交通事故で破損した事故車の修理に保険補償を使う？使わない？

交通事故に遭ったときには加入している保険会社に連絡をしますが、担当者から保険を使うかどうかについて尋ねられることがあります。そのようなときに頭に入れておきたいのが「保険は利用して当たり前ではない」ということです。

場合によっては保険を利用しないほうが良いこともありますので、担当者に返事をする前に今一度よく検討することが大切です。

 

自動車保険の等級との関連

自動車保険には「等級」と呼ばれる制度があります。保険に加入した年の等級は6等級となり、無事故であることが前提で１年ごとに1等級ずつ上がっていく仕組みになっています。

交通事故による損害に保険の補償を適応させたときは等級が3等級分下がってしまい、無事故のときよりも保険料が高くなります。

そのため、事故車の修理にかかる費用と、今後支払っていく保険料の合計額とを比較して保険を使うか使わないかを判断するようにしましょう。

 

◎保険を使ったほうが良いケース

交通事故に遭った事故車の修理にかかる費用と、今後の保険料を見比べてみて、保険を使うかどうかを決めることが大切です。

たとえば、「修理費用よりも保険料の総額が高くならない」ようであれば、保険を使った方が良いでしょう。とくに、高級車や輸入車などの場合は、修理費用が高額になる可能性が高いため保険を使って補償を受けたほうが良いでしょう。

 

◎保険を使わないほうが良いケース

「等級が低い」うちは、なるべく保険を使わないほうが良いでしょう。その理由は、保険を利用すれば補償額で修理費用をカバーできますが、等級はさらに低くなってしまい保険料も高くなります。

保険料が高くなると、保険でカバーした事故車の修理費用よりも、最終的には保険料のほうが多く支払っているといった状況になるためです。等級が低い＝保険は使わないほうが良い、といったポイントを頭に入れておきましょう。

 

 

等級+オプションで安心補償！

等級が低いうちは、保険を使わないほうが結果的には良さそうだとは分かっていても、実際に交通事故に遭ってしまったら、保険に頼らずにはいられないことがあります。

そこで重要になるのが「オプションの有無」についてです。

たとえば、等級を下げたくないから保険は使わないけど、相手方との示談交渉だけはしてもらいたいというときには、そのような補償が受けられるオプションをつけておくと安心です。

保険会社の数だけオプションの種類はたくさんあるため、あらゆるシチュエーションを考えたうえで保険に加入して、必要であればさらにオプションを追加するといいでしょう。

 

 

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任意の自動車保険に加入しているからと、必ずしも交通事故の損害に保険を使う必要はありません。今回見てきたように、状況によっては保険を使わないほうが結果的に良いこともあるからです。

特に、交通事故により車が破損したときは自費でカバーできるほどの修理費用であれば保険を使わず、自費で支払えないほどの修理費用であれば保険の補償を使うなどして、その都度最適な方法を選択していきましょう。